現世と来世の境界ともいえる墓地の入口には、必ず容姿の異なる六体の地蔵さんの姿をよく見かけます。地蔵さんは人が死んだら必ず行くことになる地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上への六つの道への案内と救済役を分担してつとめるといわれます。
 さてこの龍間峠の六地蔵は高さが、約一・五メートルの立派な石の祀堂におさめられ、一石に上下に三体づつ配列された珍しいものです。刻まれた銘文により、永禄十年(1567)にこの村里の三十五人の念仏講中の人によって造立された事がわかります。
 素朴なこの原風景は見るものに感銘を与え、心が洗われる思いがします。

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